山伏と行く 祈りの山

祈って登れば、世界が変わる。
真の心の安らぎを感じるための旅。
​古人たちの見ていた山の世界を体験してみませんか。
法螺貝

☆祈る山登りとは?

 この山の頂を極めたい、難しいルートを開拓

したい、という、山を「征服する」色合いの

強い近代登山(アルピニズム)に対して、日本

の山岳信仰においては、お山の中に身を置き、

歩き(あるいは走り)、一心に祈り、その中で

自分が何を感じるか、その経験をどのように

それからの自分の人生や世のため人のために

生かしていくか、ということに重点を置きます

 普段の生活の中では頭でいろんなことを考え

がちですが、物事は考えれば考えるほど自分の

枠の中に閉じこもり、否定的な思考にとらわれ

ていくように思います。自分の人生を楽しく

愉快に生きたいと思えば、過去の自分にとらわ

れず、今ここで感じるに身を委ねていくのが良いようです。
 

 山をはじめとする自然の中では自分の感覚も自然に開かれ、難しいことを考える必要もありません。あるいは、あえて負荷をかけて歩けば、それに必死となって考えている余裕も無くなります。そして、要所要所ではしっかりと祈りを捧げることで、「考える」から「感じる」に自らの感覚を転換させる仕掛けが修験道の中にはちりばめられています。一緒に歩いて皆さんも体験してみませんか。いきなり本格的な「修行」はちょっと怖いという方は、もう少し軽めに、祈りを取り入れた山登りをご案内しています。

 
山伏登山ガイド

☆山岳信仰とは?

 生きるために欠くことのできない水をはじめ

として、日本人は燃料の薪、山菜や茸、動物

たちの肉など、生きるための全ての恵みをお山

からいただいて命を繋いできました。日本人が

古来よりお山に対して特別な想いを抱きながら

暮らしてきたのは極めて自然なことでしょう。

 

 そんな中で、麓から拝むだけでなく、より

深く山に分け入って、日々の生活を営む上での

智慧、より善く生きていくための智慧を身に

つけようとした人たちが出てきました。山伏や

修験者と言われる人たちです。

 彼らは祈祷師であり、カウンセラーであり、医師であり、薬剤師であり、薬草や山菜採りの達人であり、気象学者であり、天文学者であり、地質学者であり、あらゆる分野の智慧を身につけたすごい人たちだったと思われます。

 しかし、明治時代になると大きな逆風が吹き荒れます。玉石混淆でしょうが、山伏たちは江戸時代末期には200人にひとりくらいの割合でいたといわれています。住所不定の存在のため税金の徴収に支障があり、国家神道を中心とした国作りをすすめる上でも大きな障害だったため、明治政府は修験道廃止令や神仏分離令等を発布して、山伏たちのネットワークの解体を図りました。神仏分離に端を発した廃仏毀釈の流れの中で、修験道の多くの寺社は解体され、僧侶や神官たちの中には自らの意思に反して市井の生活に入った方も多かったそうです。

 

 それでもまだ自然の恵みをいただいて生活する意識があった時代にはまだ祈ることが日常生活の中にありましたが、これにとどめを刺したのは高度経済成長以降の経済至上主義の時代の流れでした。経済的に豊かになれば心の問題は解決されるのではないか。そんな想いに突き動かされて日本人たちは身を粉にして一丸となって頑張ってきましたが、どんなに経済的に豊かになっても心の問題は解決されず、一層大きなものとなっているのではないでしょうか。逆に、経済的に貧しくても幸せは感じられるものです

 

 ここ十数年の中でいよいよ資本主義も限界に至っているのを多くの方が感じているのでしょう、山伏修行には若い方も多く参加されています。

 
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